June 19, 2005

「負け犬の遠吠え」

結局、昨夜3時間で読み終わってしまいました。
「負け犬の遠吠え」

好きな点
■負け犬の定義がきっちりしている
■日本語の文章が素敵。口語を多用した"脱力日本語"と完璧な"丁寧日本語"とのバランスが絶妙。しばらく、ビジネス系書籍ばかり読んでいたので、この素敵な日本語にやられました。ツルツルと入る。

?な点
■筆者の立場は、負け犬でありながら同時に同類の負け犬の観察者である。ときどき、自分を揶揄しているのか周りを非難しているのかがわからなくなる箇所多数。もう少し境界をきっちり引いてくれたら...。
■個人的な見解ということはわかっていても、そこまで「コドモなんか絶対絶対ぜ~~~~ったいいらない!!!」と思う気持ちに共感できず。
■負け犬にもいろいろなタイプがあるだろうに、筆者の周りの"裕福な"負け犬だけを対象にしているような..。

ま、とりあえず売れた理由がわかった気がしました。

自分はこの本で定義されているタイプの負け犬に当てはまりまくり。
しかも、「既に負け犬になっちゃった人」だったので
暗澹たるキモチになったのも確かです。
30目前にして、なんでまた土曜の夜中にこんな本
読んでるんだろ...orz... と床につっぷしたくもなります。

しかしあてはまるにもほどがある。
すっごいなぁ。柱の陰から覗いてたのか?
そして最近「和」に興味があり
舞台を観るのが好きで
1回1万以上する舞台のチケットをバンバン買っている。
しかも行くのはお一人様で(笑)。
正真正銘の、まごうかたなき、真性負け犬ですね。

なんかこう、負け犬はツルむな!といわれても、
ツルむ相手が同類負け犬しかいなかったらツルんじゃうし、
いまさらどうにもねぇ...と思っているあたりは
既に「負け犬の殿堂」に入りつつあるのか。

まだ30なんて負け犬の中では青二才らしいので、
この後は「怖い」「汚い」「すさまじい」「うるさい」「前に前に」
の鬼婆負け犬にならないよう、気をつけるくらいしかない。

そして、この本は「メス負け犬」のカテゴリに分類されない人が
読んだらどう感じるんだろう?と不思議に思った。
というか、この本、メス負け犬以外の人も読んでいるんだろうか?
この部数は負け犬の数なんじゃないか?!
だってこれ、不特定多数を対象に

「私たち負け犬ってこんななんです許してキャンキャン」

というスタンスで書かれているように見えるが、実は、

「まー、(暇だから)いろいろ悩んじゃうかもしれないけど、アナタだけじゃないから」

という情報を同類負け犬に発信しているだけではないのだろうか...。
だって、共感できるメス負け犬以外には面白くもなんともない話ばかりだし。
オス負け犬、メスオス勝ち犬にとっては、メス負け犬の生態なんぞ、
心の底から興味ないと思う。
わかりますよ、そのキモチ。私が勝ち犬だったらまったく興味ないもん、多分。
でもね、人生の3時間くらいつかって、こういう人もいるんだくらいの感じで読んでみると
面白いんじゃないかなと思うんですけど、ね。(負け犬調)

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